こんにちは、michinoriです。
本日は、タイのWEB広告事情をお届けします。
弊社では、タイ人向けの自社メディアJGBの運営だけではなく、タイの大手主要WEBメディアへの広告出稿を代行しています。
タイにも日本と同様に、主要なWEBメディアが多数存在しますが、広告事情については、日本とは異なります。
TopicタイのWEB広告で単価が高いのは、PC?モバイル?
タイと日本での大きな違いの一つは、端末別の広告単価だと言えます。
日本でも数年ほど前までは、モバイルよりもPC広告の方が単価は高く運用されていました。
感覚的なものですが、2011年頃を境に逆転していきましたね。
日本でもPCでのクリック単価が千円前後という時代がありました。
スマートフォンの急速な普及により、WEB広告の価格、価値は見直されており、日本では現在、モバイル広告の方が単価は高くなっています。
Topic2015年現在、タイのWEBメディアではDesktop(PC)広告の方が高単価です
すでに日本人の感覚では、端末ごとのWEB広告単価はモバイルの方が高いです。
もしくは、端末に左右されない状況ですが、タイでは、モバイル広告よりも、Desktop広告の方が圧倒的に単価は高くなっています。
一例ですが、
タイのYahoo!的存在である、大手ニュースポータル「sanook!」の主要なモバイル広告枠のクリック単価は約200円です。
モバイル広告でのクリック単価が約200円である事に対して、Desktop広告のクリック単価は約1,000円前後です。
2015年12月現在では、圧倒的にPC広告の方が高単価です。
実際に大手WEB媒体のメディアガイドを比較しても、媒体によっては若干の差はあるものの、8割~9割がDesktop広告の案内になっています。
タイでは、まだまだDesktop広告に価値があるのが、現状です。
Topicモバイル主流の現代において何でモバイルの方が安いの?
これは一体、どうゆう事か?と思いまして、広告単価について20代のタイ人スタッフの皆と話をしたのですが、要約すると以下のようになります。
【タイ人がDesktop広告を重要視している理由】
・モバイルではFacebook、LINE、Twitter、YouTube、ゲームのために多くの時間を使う
・意思決定が必要な検索はパソコンでやりたい
・タイではオンラインでのクレジットカード決済はまだまだ少ない(銀行振り込みが主流)
・個人情報の入力はPCの方が楽だし、モバイルよりもセキュリティ上でPCが安心
読んでいて気づいた方も多いと思いますが、少し前の日本と同じような状況にいるように感じます。
かつ、タイのインターネットにおけるセキュリティ問題も関係していますね。
2016年を間近に控えた現時点では、直接的に物を購入するためにはDesktop広告の方が成果が出やすいため、モバイル広告の方が単価は安いです。
しかし。
2015年現在、タイ人のインターネット利用時間はモバイルが約80%で、PCが約20%です。
明らかにモバイルが圧倒的ですので、タイでのオンライン決済における整備、セキュリティの向上など、人々の価値観が変わる事を含めて、広告単価がひっくり返る日は遠くありません。
日本企業がタイで広告出稿により最大限の成果を得るには、タイ人の消費動向をリサーチ・マーケティング調査した上で、目的別のプランニングが必要ですね。
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