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シーポイントタイランド(JGB)の伊禮です。

弊社タイ人向け日本紹介メディア【JGB】において、2万1千7百人のメンバーに向けた「リサーチ」のレポート、JGBだけの「生の声」第四弾です!

本サービスは、タイ人を回答者としたウェブリサーチ、グループインタビュー、試食会、懇談会などをメインに、日本の企業・自治体様のインバウンド戦略、タイ市場開拓戦略のデータとしてご活用いただけるサービスです。
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タイ人アンケート回答レポート Vol.4
【タイ人の輸入品・輸入食品の購買動向について】

第4回目の今回は、タイ人の方の日常生活で、輸入品・輸入食品をどのようなものをどのような基準で買っているかについて、まとめをレポートして行きたいと思います。

今回は男性116人(31.6%)、女性251人(68.4%)の合計367人のタイ人の方々に対してアンケートを行いました。

TOPIC1どんな種類の輸入品を買いますか?

以下から選択

「食品」「電気機器(カメラ、携帯電話、台所用品)」「化粧品」「ファッション(服、靴)」「書籍、CD、DVD」「買ったことがない」

結果を箇条書きにすると、こんな感じです。

  1. 輸入品を「買ったことがない」と答えた人は、3人のみであり、99%の人は輸入品を購入していた。
  2. トップは「食品」で88%の方が購入していた。続けて「ファッション(服、靴)」60%、「化粧品」57%、「書籍、CD、DVD」44%、「電気機器(カメラ、携帯電話、台所用品)」38%となった。
  3. 年代別では、「食品」81%に続き、10代で「書籍、CD、DVD」について輸入品を買う人が71%になっている部分が目立つ。
  4. 20代では、「食品」87%に続き、「化粧品」「ファッション(服、靴)」が60%となった。
  5. 30代では、「食品」92%と大変高い割合になった。続いて、「ファッション(服、靴)」が69%となり、高い割合になった。
  6. 40代では、「食品」は84%となったが、その他は「化粧品」59%、「ファッション(服、靴)」43%と比較的低めの割合になった。
  7. また50代以上では「電気機器(カメラ、携帯電話、台所用品)」、「ファッション(服、靴)」を買う人が75%、極めてと高い割合になった。また「食品」では100%、「化粧品」も67%と全体的に輸入品の購入の割合が高くなった。

★全体的に「食品」の輸入品を買う率が、どの年代でも高くなりました。様々な場所での購入機会があることが想定されます。また50代での全体的な輸入品の購入率の高さが目立ちました。経済力との兼ね合いも考えられます。

それでは以下、「食品」にスポットを当ててピックアップしてみます。

TOPIC2輸入食品ではどの国のものを買いますか?

→「韓国」「中国」「日本」「ヨーロッパ」「アメリカ」「アジア」「その他」から複数選択

結果を箇条書きにすると、こんな感じです。

  1. トップは「日本」の86%になった。続いて、「韓国」39%、「ヨーロッパ」34%、「アメリカ」34%、「アジア」18%、「中国」15%となった。
  2. 国別にみると、「韓国」は、10代で57%、50代以上で58%と高くなったが20代で40%、30代で34%、40代で37%と年代によってばらつきが見られた。
  3. 「日本」は全体的に8割を超えるが、50代以上では91%となり、大変高い割合になった。
  4. 「中国」は10代14%、20代11%、30代19%となるが、40代が24%、50代以上が8%となり、年代によってばらつきがみられた。
  5. 「ヨーロッパ」は、10代28%、20代32%、30代38%、40代37%、50代以上41%となり、年齢が上がるにつれて割合が大きくなる傾向がみられた。
  6. 「アメリカ」は10代28%、20代30%、30代41%、40代32%、50代以上41%となり、「ヨーロッパ」と似た形で年齢が上がるにつれて割合が大きくなる傾向がみられた。
  7. 「アジア」は10代19%、20代16%、30代22%、40代8%、50代以上41%となり、ばらつきがみられた。50代以上がアジアのどの国のものを買っているか興味深い。

★「日本」については、安定的にどの年代でも購入率が高く、輸入食品として一定の定着が見られると思われます。また「ヨーロッパ」や「アメリカ」などからの輸入品として、価格が高いものについては、年代が高くなるにつれて割合が上がる傾向がありましたが、日本の割合の高さは、日本ブランドとしての進出においては、有利な面があると思われます。

「韓国」や「中国」、「アジア」からの輸入食品については、「韓国」の10代と50代の割合の高さが興味深く感じられました。韓国ブランドやカルチャーのタイでの露出に触れる年代への影響が考え、それぞれの国のイメージの影響が可能性として考えられて興味深いですね。

TOPIC3輸入食品を購入する理由は何ですか?

→「現地のものより質がいいから」「洗練されているから」「安全だから」「安いから」「輸入品しかないから」
から複数選択

結果を箇条書きにすると、こんな感じです。

  1. 理由は、「現地のものより質がいいから」が54%でトップになった。続いて「輸入品しかないから」が51%、「安いから」17%、「安全だから」13%、「洗練されているから」11%と続いた。
  2. 理由のトップである「現地のものより質がいいから」を選んだ人の割合は10代が38%になり、他の年代では50%代になった。
  3. 「輸入品しかないから」を選んだ人は、全ての年代で50%前後になった。
  4. 「安いから」を選んだ人は、全ての年代で10%代となった。
  5. 「安全だから」を選んだ人は、50代で25%、10代で23%、20代で15%、40代で13%、30代で8%となり、全体的に輸入食品=安全、というイメージは定着しているとはいいがたいと思われる。
  6. 「洗練されているから」と答えた人の割合は、10代14%、20代14%と若い世代が比較的高い割合になった。30代9%、40代8%、50代0%と続き、世代による購入するもの、またそのイメージの違いが伺える。

★全体的に、輸入食品を購入する理由としては「現地のものより質がいいから」と、そのものが「輸入品しかないから」という2つの理由が大きい結果になりました。

タイでもよく見かけるものとして、私の周りですぐに思いつくものの一つが「ワイン」です。日本よりも高価であるように思いますが、しばらく前からワインショップや飲めるレストラン、ワインバーも増えてきています。
食文化として既にタイに根差しながらも、輸入品として「現地のものより質がいい」「輸入品しかない」という部分で強いですね。

タイに既に定着したと言われている「日本食」文化についても、付随して輸出できるものの可能性は小さくないと思います。食文化としてしっかりタイの方々へも伝えていければと思います。


今回は、タイ人の方の日常生活で、輸入品・輸入食品をどのようなものをどのような基準で買っているか、という内容をテーマにまとめをお届けいたしました。いかがでしたでしょうか?日本食人気と合わせて、日本のものもタイに向けてどんどん進出していきたいですね。

今回実施した輸入品・輸入食品に関するアンケートは、以下の項目があります。

  1. どんな種類の輸入品を買いますか?   ←Pick Up!
  2. どの国からの輸入品を買いますか?
  3. 購入する輸入品の価格はどのくらいか?
  4. 輸入品を購入する理由は何ですか?
  5. 輸入食品ではどんな種類のものを買いますか?
  6. 輸入食品ではどの国のものを買いますか?    ←Pick Up!
  7. 購入する輸入食品の価格はどのくらいですか? 
  8. 輸入食品を購入する理由は何ですか?     ←Pick Up!
  9. 輸入食品はどこで購入しますか?
  10. 日本からの輸入食品の強みは何だと思いますか?

また他のアンケートもピックアップして、ご報告させていただきます。リクエストがございましたら、お気軽にこのメールへの返信で、ご連絡いただければと思います。

このアンケートの情報は、弊社HP http://www.c-point.co.th/ にてバックナンバーを掲載して発信していきます。どうぞ、お楽しみに!

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